Nature Remo 3をAIから操作するなら、Cloud APIの「読む口」と赤外線信号の「送る口」を分けて扱います。Nature Remoの公式仕様を2026年10月5日に確認し、センサー・登録済み家電の読み取りから、学習済みの信号を一度送って実物を確かめるまでをまとめました。私はNature Remo 3の実機では検証していません。
Cloud APIとLocal API
Cloud APIはNatureのサーバーへHTTPSで接続します。Nature Remoのデバイスやセンサー情報、登録済み家電を読み、家電操作や登録済み赤外線信号の送信を行う口です。認証はOAuth 2.0で、アクセストークンをHTTPのAuthorizationヘッダーにBearer形式で渡します。
Local APIはNature Remoと同じLANで使うHTTP APIです。Cloud APIのデバイス一覧やセンサー値を取得するものではなく、赤外線信号を生データで受け取り、または送る口です。Nature公式のLocal API仕様では、GET /messagesは最後に受信した赤外線信号を返し、POST /messagesはIRSignal形式のリクエストボディを受け付けます。仕様にはfreq、data、formatの項目が記載されています。
Nature Remo nanoはLocal APIに対応しません。Nature Remo LapisのLocal API対応は公式Developer Pageで「予定」とされています。Cloud APIは各モデルで利用できるとNature Supportが案内しています。
1. Cloud APIの読み取り
アクセストークンはNature Remoのアカウントから発行し、環境変数などの保護した場所に置きます。URLやソースコードへ埋め込まず、リクエストのヘッダーだけで送ります。
curl -sS \
-H "Authorization: Bearer $NATURE_TOKEN" \
https://api.nature.global/1/devices
curl -sS \
-H "Authorization: Bearer $NATURE_TOKEN" \
https://api.nature.global/1/appliances
GET /1/devicesはデバイス一覧を返し、Cloud APIで利用できるセンサー情報を読み取れます。GET /1/appliancesは家電一覧を返します。仕様上、家電オブジェクトには学習済み信号の一覧とsignal idが含まれます。OpenAPIの各operationでは両方のGETにbasic.readスコープが指定されています。一方、同じOpenAPI内のbasic.read説明はNature Remoデバイス・家電・信号を除外すると記載しており、operationの指定と食い違います。仕様書だけでは実際にどのトークン権限が通るか確認できないため、ここでは権限の成立を断定しません。
2. 登録済み赤外線信号を送る
送信前に、GET /1/appliancesで対象家電と、そのsignalsに含まれるsignal idを確認します。次の操作は選んだ信号を1回送ります。トークンにはsendirスコープが必要です。
SIGNAL_ID="家電一覧で確認したsignal id"
curl -sS -X POST \
-H "Authorization: Bearer $NATURE_TOKEN" \
-H "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded" \
--data '' \
"https://api.nature.global/1/signals/$SIGNAL_ID/send"
Cloud APIのOpenAPIでは、このoperationのpath parameterは必須の文字列signalidで、request bodyは必須のEmptyObjectとして定義されています。ここでは家電ごとの状態設定や値を推測したPOST例を作っていません。エアコン設定のoperation bodyで必須なのはtemperature、temperature_unit、operation_mode、air_volume、air_direction、air_direction_h、buttonの7項目です。temperatureやoperation_mode、風量・風向の受け付け範囲は機種や運転モードで変わります。値を確認できる特定機種がないため、ここではPOSTコード例を載せず、必須欄と値域を現行OpenAPIで確かめるようにしています。必要な場合はCloud APIの現行OpenAPIで該当operationを確認してください。
赤外線の送信要求がAPIから成功応答になっても、家電が実際に動作したことや現在状態までは確認できません。信号を送った後、対象機器の表示や動きを実物で確かめてください。センサー値を読む操作と赤外線を送る操作も別のリクエストです。
Local APIで生の赤外線を扱う
Local APIのGET /messagesは最後に受信した信号を返し、POST /messagesは必須のリクエストボディとしてIRSignalオブジェクトを受け取ります。Cloud APIの家電一覧やセンサー操作とは別の機能です。Local API仕様には信号のfreq、data、formatが記載されていますが、私はこのガイドでLocal APIの送信例を加えていません。実際のフォーマットや機器への影響を確認せずに送信値を作らないためです。詳細はNature Remo Local APIの仕様を参照してください。
利用条件と制限
NatureのDeveloper Pageによると、Natureアカウントごとに5分あたり30リクエストを超えると、その後の呼び出しは429になります。レスポンスのX-Rate-Limit-Limit、X-Rate-Limit-Reset、X-Rate-Limit-Remainingで制限状態を確認できます。
法人によるAPI利用は検証段階まで許可され、商用利用の検討にはNatureへの問い合わせが必要です。個人の試用と商用サービスへの組み込みを同じ条件として扱わないでください。詳しくはNature Developer Pageを確認してください。
Nature Remo 3の基本仕様
Nature公式ストアには、Nature Remo 3の税込価格9,980円、温度・湿度・照度・人感センサー、Matter非対応が掲載されています。2026年10月5日に確認した際の販売表示は売り切れでした。製造表記は「Designed by Nature Inc, in Japan / Assembled in China」です。「日本製」とは記載していません。
出典と確認日
以下のNature公式資料とコミュニティMCPのREADME・実装を2026年10月5日に確認しました: Nature Developer Page、Cloud API OpenAPI v2.0.0、Local API OpenAPI v1.0.0、Nature Remo APIのサポート案内、Nature Remo 3公式ストア。コミュニティ実装はNature Remo MCP serverを参照しました。