ロボ図鑑

Original Prusa MK4S

PrusaLinkを本体に備え、ローカルネットワークからDigest認証で状態・ジョブを読み取り、一時停止・再開・停止までAPI仕様で確認できるFDM 3Dプリンター。

SPEC PLATE — 図鑑No.020
名称
Original Prusa MK4S
メーカー
Prusa Research
分類
3Dプリンター
AI接続性
AI-4
接続の口
ローカルAPI: PrusaLink Web API(公式OpenAPI)クラウドAPI: Prusa Connect
自律度
2 / 3 — 状態取得+フィードバック
ハック難度
実売価格帯
US$591.66(Kit)〜US$740(Assembled)表示(Prusa公式、2026-09-13確認。日本向け価格・送料は未取得)

判定根拠: Prusa公式のPrusa Connect/PrusaLink解説がMK4/SのPrusaLink内蔵を案内し、公式Prusa-Link-WebのOpenAPI仕様に情報・状態・ジョブ取得とpause/resume/stopの操作がある。公式MCPは確認できないため、公式APIで制御できるAI-4とする。実機接続は未確認。

CONNECTION GUIDE — この機種を動かす

この機械は何か

Original Prusa MK4Sは、Prusa ResearchのFDM 3Dプリンターである。ここではMK4Sの本体に組み込まれたPrusaLinkを対象にする。MK3S+へRaspberry Piを足す旧Prusa-Linkや、クラウドサービスのPrusa Connectを、MK4S本体のローカルAPIと同じものとして扱わない。

Prusa公式の解説では、MK4/Sを含む新世代機にPrusaLinkが内蔵され、Wi-Fiまたは有線LANで接続できると案内されている。PrusaLinkはプリンターのローカルネットワーク内で動くWebサービス、Prusa Connectはインターネット越しに複数プリンターを管理するクラウドサービスで、到達範囲と認証経路が違う。

Prusa公式の商品ページを2026年9月13日に確認した時点では、米ドル表示がUS$740で、ページ内の「Shipping to Japan」は読み込み表示だった。日本向け価格・送料・納期はこの確認では確定できないため、米国表示額を日本の購入価格へ読み替えない。

接続の口

PrusaLinkのローカルAPI

公式Prusa-Link-WebのOpenAPI仕様はDigest認証を全体のsecurityとして定義し、次の読み取り口を持つ。GET /api/versionでAPIバージョン、GET /api/v1/infoでプリンター情報、GET /api/v1/statusでプリンター・ジョブ・転送・ストレージ・カメラの状態、GET /api/v1/jobで現在のジョブを取得する。状態にはプリンターのIDLEPRINTINGPAUSEDFINISHEDSTOPPEDERRORなどが含まれ、ノズル/ベッド温度、目標温度、軸位置、進行率、残り時間も値が存在する場合に返る。

ジョブ操作も仕様上は明確に分かれている。PUT /api/v1/job/{id}/pauseが一時停止、PUT /api/v1/job/{id}/resumeが再開、DELETE /api/v1/job/{id}が停止、PUT /api/v1/job/{id}/continueがタイムラプス撮影後の継続である。いずれも本稿では実機へ送信しない。APIの成功応答だけで、ノズル・ベッド・造形物が安全な状態だとは判断できない。

ファイルAPIには、ファイル情報の取得、アップロード、印刷開始、転送停止が定義されている。アップロード時のPrint-After-Uploadヘッダーは印刷開始の有無を表し、?0?1を選ぶ。これは任意のG-codeを安全にエージェントへ開放してよいという意味ではない。ファイルアップロード、印刷開始、削除、温度を変更する操作は、機種・ファームウェア・造形物・周囲の安全確認を別に固定してから扱う。現行OpenAPIを確認した範囲では、状態温度の取得と任意温度設定の可否を同じものと断定できる独立の温度設定口は確認していない。

Firmwareの境界

Prusa-Firmware-BuddyはMK4Sをサポート対象に含む公式リポジトリである。GitHubのMK4Sを含む最新安定版として確認できたのは6.5.7(2026年6月18日公開)だった。リポジトリ全体の最新リリース6.10.1(2026年8月28日)はXL+/XL向けであり、MK4Sの最新ファームウェアとして流用しない。APIの状態や挙動は本体に入っているファームウェアの版と設定で変わり得るため、プリンター画面で版を読み、対象機種のリリースノートと突き合わせる。

AIから動かすまでの道のり

  1. MK4SをWi-Fiまたは有線LANへ接続し、本体のネットワーク画面からIPアドレスとPrusaLinkの初期設定を確認する。プリンターとクライアントが同じLANまたは許可したVPNにいることを確認し、インターネットへPrusaLinkを直接公開しない。
  2. ブラウザでプリンターIPのPrusaLinkを開き、Digest認証の資格情報を設定する。資格情報をURL、ソース、チャット、共有ログへ書かない。
  3. まずGET /api/versionGET /api/v1/infoGET /api/v1/statusを読み、機種名・ファームウェア・プリンター状態・現在ジョブを確認する。状態がPRINTINGPAUSEDなら、ジョブIDと物理状態を人間が確認するまで操作へ進まない。
  4. 監視用途では/api/v1/status/api/v1/jobの読み取りを定期取得し、stateprogress、温度、残り時間、転送状態を保存する。保存先に資格情報や認証ヘッダーを残さない。
  5. 一時停止・再開・停止を自動化する場合は、対象ジョブIDを直前に読み、プリンター周囲・ノズル・ベッド・造形物・非常停止手段を人間が確認する。pauseresumestopの結果、API状態、実際のプリンター状態を別々に判定する。

本稿の接続確認は、API仕様と資料の照合までであり、MK4S実機へのHTTPリクエスト、ファイルアップロード、印刷開始、一時停止・再開・停止は行っていない。

できること・できないこと

できる: PrusaLinkのローカルAPIから、本体情報、APIバージョン、プリンター状態、現在ジョブ、進行率、残り時間、温度などを取得する。ジョブIDを指定して一時停止・再開・停止する口が公式仕様にある。Prusa Connectを使えば、別のクラウド経路で遠隔監視・管理を行える。

できない/注意: PrusaLinkがローカルネットワークだけのサービスであることを無視して外部公開すること、MK3S+用Raspberry Pi構成の手順をMK4S本体へ移すこと、状態温度の取得を任意温度設定の根拠にすること、APIの204応答を物理的な停止・安全の証明にすること。G-codeのアップロードや印刷開始は仕様上可能でも、エージェントの初期公開範囲には含めない。

PrusaLinkのローカル監視は、クラウド接続を維持したまま使えるか、Prusa Connectと同時に有効にするか、ネットワーク構成とアカウント設定を分けて判断する。ファームウェア更新後は/api/version/api/v1/statusの実レスポンスを読み直し、未確認のフィールドを自動判定へ追加しない。

出典

Prusa MK4SのPrusaLink監視ガイド

情報の出どころ

最終更新: 2026-09-14

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