ロボ図鑑

Home Assistant (Green)

オープンソースのスマートホーム中枢。REST/WebSocketに加え2025.2から公式MCPサーバーを持ち、家中のデバイスをAIから一つの口で状態取得・制御できる。

SPEC PLATE — 図鑑No.002
名称
Home Assistant (Green)
メーカー
Open Home Foundation / Nabu Casa
分類
スマートホーム
AI接続性
AI-5
接続の口
ローカルAPI: REST APIローカルAPI: WebSocket APIMCP(公式): MCP Server integration
自律度
3 / 3 — 自律運用
ハック難度
不要(公式の口だけで届く)
実売価格帯
本体¥30,000〜48,000前後(2026-08時点。公式定価$199、国内Amazonは並行輸入¥48,000前後)

判定根拠: 公式REST/WebSocket APIで状態取得と制御の両方が可能で、さらに2025.2以降は公式MCP Server統合(/api/mcp・Streamable HTTP)が存在するためAI-5の全条件を満たす。WebSocketのsubscribe_eventsでフィードバックループが組め、HA自体が24時間稼働の自動化基盤で会話エージェント常駐の実例もあるため自律度3。

この機械は何か

Home Assistantはオープンソースのスマートホーム基盤である。ソフトウェア自体は無料で、Raspberry PiやVM、NUCなど任意のマシンで動く。公式ハードウェアとしてHome Assistant Green(RK3566 1.8GHz×4コア・RAM 4GB・eMMC 32GB、HAOSプリインストール済みで電源とLANを挿せば起動する)と、より拡張性の高いYellowがある。GreenにZigbee/Thread無線は内蔵されず、使うなら別売のConnect ZBT-2を足す。価格は公式定価$199/€179。2023年発売時の$99から、部品(主にRAM)価格の高騰を理由に2026年1月と4月の二段階で値上げされた。日本の正規代理店は確認できず(未確認)、Amazon.co.jpでは並行輸入品が¥48,122だった(2026-08実測・マーケットプレイス出品)。海外公式ストア直販なら本体約¥30,000+送料・輸入諸費用が目安になる。

ロボ図鑑的に重要なのは、これが単体のデバイスではなく「家中のデバイスをローカルAPIの一つの口にまとめる変換器」である点だ。個々の家電のAI対応度がバラバラでも、HAに統合してしまえばAI側はHAだけを相手にすればいい。

接続の口

三系統すべて公式で、認証はいずれもHA本体で発行するlong-lived access token(またはOAuth)。

逆向きの「MCP client」統合(HA側が外部MCPサーバーのツールを会話エージェントに持たせる)も2025.2から存在する。

AIから動かすまでの道のり

  1. HAを立てる。Greenなら電源とLANを挿し、ブラウザからセットアップするだけ。
  2. ユーザープロファイル最下部からlong-lived access tokenを発行する。
  3. 最短経路はREST直叩き。curl -H "Authorization: Bearer <token>" http://<host>:8123/api/statesが通れば、Claude(Code)にこの形を教えるだけで状態取得も制御も動く。
  4. MCPで繋ぐなら「設定→デバイスとサービス→統合を追加→Model Context Protocol Server」。ここに「ひと手間」が二つある。
    • 経路の確保: HAが公開URLを持つならOAuthでClaude等から直結できるが、ローカルオンリー環境ではmcp-proxyを間に挟んでlong-lived tokenで繋ぐ必要がある。
    • 露出設定: MCP/Assist経由で見えるのは「Assistに公開」したエンティティだけ。露出を設定しないと、接続は成功するのに何も見えない・動かせない、が定番のハマりどころ。

できること・できないこと

できる: 全エンティティの状態取得と制御(照明・エアコン・ロック・シーン・オートメーション起動)、履歴・ログの取得、WebSocket購読による「操作→結果確認→再操作」のループ。HA内蔵の会話エージェント(Anthropic・Google等の統合)にMCPツールを持たせた常時稼働構成も組める。HA自体が24時間動くオートメーション基盤なので、AIが設計したオートメーションをHA側に流し込んで自律運用に落とす使い方が実用になっている。

できない/注意: 公式MCPサーバーはSampling・Notifications未対応で、ResourcesもAssist相当のみ。露出していないエンティティには一切触れない。Green本体にZigbee/Thread無線はない。外出先からのMCP直結には公開URL(リバースプロキシ等)の用意が別途要る。

組み合わせのヒント

Nature Remo 3SwitchBot Hub 2のような赤外線ハブ、Roborock S8Tapo C200は公式/コミュニティのHA統合が存在し、HA配下に入れれば各社クラウドAPIのレート制限や仕様差を吸収して一つの口に統一できる(各統合の対応範囲は導入前に要確認)。「AIに家を任せる」を本気でやるなら、個々のデバイスを直接AIに繋ぐよりHAを挟む方が構成は素直だ。レーティングの考え方は/ratingを参照。

情報の出どころ

最終更新: 2026-08-09

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